ブラックリスト -ショートストーリー−
2001年4月3日「どうして 手首なんて切ったんだ!」
「…ごめんなさい…」
「謝れなんて言ってない 理由を聞いてるんだ」
「……自分が腐ってないか確かめたかったんだ」
「“自分が腐ってないか”だって?」
「……僕…いつもウジウジしてて
それでいじめられて… 汚れてるって言われて…」
「生きてる人間が腐るわけないだろう?
それにお前のどこが汚いんだ?」
「でも!皆が言うんだ僕を指差して……
僕だって、見れば腐ってないことぐらいわかるよ
汚くなんかないってわかるよ」
「じゃぁなんで?」
「見た目じゃわからない…中身から腐ってきてるんだと
思ったんだ… だから、切って確かめてみた・・」
「それが理由か…」
「でも!僕は腐ってなんかいなかった
皆と同じ 赤い血が流れてた!流れてたんだ!」
「もうわかった。わかったよ。
それで 死ぬつもりは なかったんだろう?」
「僕が?死ぬ? ははは 冗談でしょ?」
「なら ・・いいんだ お前が無事なら・・」
「だって 僕が死ぬとしたら
僕を苦しめた奴らを 殺したときだよ
それまで 死んでなんてやるもんか」
「…ごめんなさい…」
「謝れなんて言ってない 理由を聞いてるんだ」
「……自分が腐ってないか確かめたかったんだ」
「“自分が腐ってないか”だって?」
「……僕…いつもウジウジしてて
それでいじめられて… 汚れてるって言われて…」
「生きてる人間が腐るわけないだろう?
それにお前のどこが汚いんだ?」
「でも!皆が言うんだ僕を指差して……
僕だって、見れば腐ってないことぐらいわかるよ
汚くなんかないってわかるよ」
「じゃぁなんで?」
「見た目じゃわからない…中身から腐ってきてるんだと
思ったんだ… だから、切って確かめてみた・・」
「それが理由か…」
「でも!僕は腐ってなんかいなかった
皆と同じ 赤い血が流れてた!流れてたんだ!」
「もうわかった。わかったよ。
それで 死ぬつもりは なかったんだろう?」
「僕が?死ぬ? ははは 冗談でしょ?」
「なら ・・いいんだ お前が無事なら・・」
「だって 僕が死ぬとしたら
僕を苦しめた奴らを 殺したときだよ
それまで 死んでなんてやるもんか」
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