リアリティショックというか。
実際に仕事をしていて、新人のころに驚いたこと。

状態のよくない患者さんに
どこまで医療を行うのかを
「コース」で決めていること。

血圧が下がって、呼吸がとまりそうになっても
何もしないのが基本なのが「ナチュラルコース」

血圧が下がったら昇圧剤をつかう、
呼吸が止まりそうになったら人工呼吸器をつける
心臓が止まったら心臓マッサージにカウンターショック
その他できるかぎりのことをするのが
「フルコース」

家族の希望にあわせて、ある程度どこまでやるか
決めてあるわけだけれど。

ときには、何も決めてない患者さんもいたりするわけで。

今日、突然呼吸が止まったのはそんな患者さん。

生活保護を受けていて、身よりもなくて
理解力の低い内縁の夫が連絡先。

呼吸が止まってすぐだとはいえ、もう明らかに・・・

心臓マッサージをするのも、アンビューするのも
ラインとるのもなんか、「とりあえず」な感じで・・・

こっちの判断で、勝手にナチュラルコースにしていたわけで。

何もしないわけにはいかないけれど
中途半端になにかするのはどうかと思うし
かといって、フルコースして蘇生しても
「生かされてる」だけになる可能性のほうが高いわけで。

いのちってなんだろうなぁ…と。
心臓マッサージをしながら考えてしまった。
あんまりがんばってマッサージしても
復活したら復活したで困るんだろうなぁと思いつつ。

家族によっては、90歳こしてたとしても
フルコース希望してきたりするからなぁ…

年齢じゃないんだろうけれど
いのちって… うーん。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索